イネいもち病発生予察注意報が発出
令和7年度病害虫発生予察注意報 第3号 イネいもち病
令和7年7月17日付けで長野県よりイネいもち病に係る病害虫発生予察注意報が発出されました。
いもち病は、紋枯(もんがれ)病とともに、イネでの発生や被害が大きい病気です。
イネいもち病菌の寄生によって、苗代期から収穫期までのイネの生育期間のほぼ全期間において発生します。葉、節、穂首、もみなど、各部が侵される可能性があり、発生する部位によって呼び方が、葉いもち、節いもち、穂いもちなどと変わります。
いもち病の発生には気象が大きく影響し、気温14℃から30℃(特に20℃から25℃)で、弱い雨や露などが続き、イネの葉が長時間濡れているような条件のときに発生しやすく、一般的に6月の高温多湿や7月から8月の低温多雨の条件下で発生が助長されます。
長野県下では、病害虫防除部の巡回調査において、7月中旬以降、各地で葉いもちの発生が確認され、一部の圃場では発病株率が急増しています。また、アメダスデータを用いた葉いもち感染予測モデルによると、7月中旬の発病株率が高くなっており、今後も降雨等により、感染好適条件 となった場合は上位葉へ進展し、その後、穂へ感染し、穂いもちにつながる危険性が高いと予想されます。
苗箱施薬剤により、これまで葉いもちの発病が抑えられていた圃場でも、今後、残効が切れて急激に発病が拡大する恐れがありますので注意してください。
特に中山間地域は、地形的に湿度が保たれやすく、いもち病の感染を受けやすいとされていますので十分注意してください。
詳細な情報は、以下の長野県ホームページリンク先よりご確認ください。
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更新日:2025年07月17日