小室節
こむろぶし 小室節
指定項目 | 小室節 |
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所在地 | 小諸市 |
所有者及び管理者 | 小室節保存会 |
指定年月日 |
平成6年10月5日(市重要無形民俗文化財) 指定番号 3-4 |
概説
平安時代の初め頃から、朝廷に献上する貢馬の牧場として、小諸の周辺には、望月の牧、長倉の牧、塩野の牧、菱野の牧などの官牧があった。
長尾真道氏の研究によると、小室(諸)節の元歌といわれるものは、祝詞調の祭礼唄で、そこに牧の中で生まれた駒ひきの唄が混成されたものと言われている。そして、それがやがて若干の変化をしながら、多くの旅人に愛唱され各地に伝播し、越後に北海道にと渡ったということである。特に、中山道と北国街道の分岐点の追分宿で、飯盛女等により唄われたのが、信濃追分節という座敷唄である。
江戸時代には、小諸の祇園祭でも歌われていた記録が残され、また、広く知られていたことは、松尾芭蕉の門下生、水田正秀の「春の日や 茶の木の中の 小室節」、小林一茶の「江戸口や まめで出代る 小室節」という句からもうかがうことができる。
長尾氏は、「追分節の源流となったのは正調小室(諸)節である」と結び、その著『追分節の源流 正調小室(諸)節集成』の中で、正調小室(諸)節の伝承を願われている。
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更新日:2019年03月28日