テングノムギメシ産地

てんぐのむぎめしさんち テングノムギメシ産地

テングノムギメシ産地の詳細
指定項目 テングノムギメシ産地
所在地 小諸市御幸町一丁目
所有者 文部科学省(文化庁)
指定年月日 大正10年3月3日(国天然記念物)

概説

天狗の麦飯は、『広辞苑』によると「信州(長野県)などの産地の地表や地中に産する径数ミリメートルから1センチメートル、黄褐色、膠(獣・魚類の骨・皮・腱・腸などを水で煮た液を乾かし固めた物質。ゼラチンを主成分とし、透明または、半透明で弾性に富み、主として物を接着するのに用いる。)状の塊状物。藍藻・細菌・菌類の複合体といわれる」が、国の天然記念物に指定されているため、見ることはできない。

天狗の麦飯の名が最初に現れるのは、江戸時代、天保14年(1843年)に出版された『善光寺道名所図会』という本である。また、臼田町(現佐久市)の井出道貞が著した『信濃奇勝録』(出版は明治時代)には天狗の粟飯とも記されている。

明治時代以降、その成因について研究されているが、最初は菌類、次に下等藻類、さらに微生物の集合体と説の変遷があり、研究はまだ完了していない。産地は、他に、長野県東北部で6ケ所、群馬県嬬恋村があり、海外でもコーカサス地方(ヨーロッパ・ロシアの南部、カフカズ地方とも言う)に似たものがあるといわれている。

大正9年(1920年)、文部省史蹟名勝天然記念物調査委員三好学博士によりこの地が推薦され、翌年3月、国の天然記念物に指定されている。

指定範囲は実測3,168平米で、現在はその保護・保存のため草地となっており、天然記念物テングノムギメシ産地は文部科学省(文化庁)により所管されている。

※天然記念物のため、国の許可なく土の掘削及び採取することは禁止されています。

テングノムギメシ産地の所在地の写真

テングノムギメシ写真(提供 嬬恋村 嬬恋郷土資料館)

テングノムギメシの写真
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更新日:2019年03月28日