下水道(農業集落排水)と上手につきあうために

 下水道(農業集落排水)は自然や生活環境をよりよくするための公共の財産です。各家庭や事業所から排水された汚水をいつでもきちんと処理して浄化できるよう、24時間さまざまな施設や機械が働いています。下水道に接続されたからといって、何でも流していいというわけではありません。下水道の施設は大部分が地下にあるため、詰まったときの修理は大変です。市内各地にポンプ場がありますが、ポンプに異物が詰まって故障してしまうことがあります。ポンプが上手く働かなかったり、下水道管の中で詰まってしまうと下水道管の中に汚水が滞留し、最悪の場合マンホールや宅内で汚水があふれ出たり、排水口から逆流してくることにもなりかねません。

どこかに不具合が生じた場合、昼夜を問わず修理や調整に出かけています。修理などには多額の費用がかかってしまう場合もあります。また、処理場で水をきれいにする主役は微生物(生き物)です。有害な物が流れ込むと微生物に悪影響をあたえ、水をきれいにすることができなくなってしまいます。

下水道は正しく使っていただくことで、余計な出費を抑えたり、安定した水の処理ができます。ルールを守って使いましょう。

ポンプに絡んだ布やビニール手袋

トイレで

トイレットペーパー以外は流さないでください。

ビニールや布類は詰まりの原因になったり、上の写真のようにポンプに絡んだりして故障してしまいます。

また、ティッシュや紙おむつは水に溶けないため、詰まりの原因になります。

キッチンで

油を流すと、人の動脈硬化と同じように下水道管の内側に徐々に溜まって管を狭めて詰まりの原因となります。また、処理場でも大きな負荷となってしまいます。お皿やフライパンについた油も、ふき取ってから洗いましょう。

油にまぜると洗剤のようになって、そのまま排水口へ流せて排水管まできれいにしてしまうという油処理剤がありますが、これは洗剤に変わっているわけではなく、ただ油と水が混ざって乳化しているだけです。流した後、また油と水が分離してしまい、結局油をそのまま多量に流したことと同じになり、排水管や下水道管を詰まらせる原因となってしまうため、決して使わないでください。

生ゴミ等も詰まりの原因になります。ゴミカゴや流し口に目皿を設置して、流さないようにしましょう。

ディスポーザも詰まりの原因となったり、処理場に影響があるため、条件にあったものでなければ使用できません。

風呂・洗面・洗濯で

布クズ、髪の毛などはネットなどを用いて流さないようにしましょう。配管の途中ではりついたりして詰まりの原因や、排水口からの臭いの原因となります。

洗剤は洗剤メーカーの指示する適量を守って使いましょう。大量に使ったからといって汚れ落ちがよくなるわけではなく、かえって水を汚す原因となります。

危険物は流さないで

灯油やガソリン、農薬などは絶対に流さないでください。処理場の微生物に悪影響を与え処理ができなくなります。

また、揮発油類は爆発する可能性があり、大変危険です。

雨水を流さないで

小諸市の下水道は分流式といって雨水は流せない下水道です。

雨水を流されてしまうと、雨の日に処理場へ流れ込む水の量がいっきに増えてしまい処理ができなくなってしまいます。決して流さないでください。

また、外水道も雨水が入るため、基本的には下水道へはつなげません。外水道を下水道へつなげる場合は、屋根や囲いをして雨が入らないようにする必要があります。

ルールを守って正しく使いましょう。
この記事に関するお問い合わせ先
建設水道部 下水道課

〒384-8501
長野県小諸市相生町3丁目3番3号
電話:0267-22-1700 ファックス:0267-23-8857
お問い合わせはこちらから

更新日:2020年03月17日