小諸市の中学生がアメリカ「ホープカレッジ」を訪問しました。(中学生海外文化・語学学習事業)
令和元年度(平成31年度)小諸市中学生海外文化・語学学習事業
平成25年度より、アメリカ ミシガン州にあるHOPE COLLEGE(ホープカレッジ)に小諸市在住の中学生が訪問し、文化体験と語学学習のプログラムに参加しています。
今年度も夏休み中の12日間、8名の中学生が参加し、現地での英語学習やホームステイを体験しました。
事業の趣旨
この事業の目的は、英語力を向上させ国際的に活躍できる人材を育成することはもとより、異文化に触れることにより感受性を豊かにし、多角的な視野を持つ人材の育成です。派遣先のHope College(ホープカレッジ)は、小諸義塾の創設者木村熊二が、1870年に渡米した際に学んだという縁があり、平成25年度より、毎年小諸市の中学生を派遣しています。現地でのプログラムは、その一切をHope College側が小諸市のために企画し、英語学習と文化体験が組み合わされたものとなっています。
移動を含めて12日間の研修ですが、現地での学習に先立ち、3月に2日間のEnglish seminar、事前研修として6月から週1回のペースでの英語授業を行いました。
現地では、ホープカレッジの学生アシスタントが付き添い、活動全般の引率をしてくれました。大学が夏季休暇期間中のため、普段学生が使用している学生寮で生活し、食事は主に大学内の食堂でとりました。
語学学習
午前中は、国際交流部門が集まる『Martha Miller Center(マーサ・ミラー・センター)』で英語の授業を受けました。ペアでの会話練習を中心とした授業で、現地で使える表現の学習や、滞在中に予定された活動に向けてのレクチャーや会話練習など、授業以外のプログラムとも関連付けられたものでした。
大学内では、現地の子どもたちも団体で色々なアクティビティーを行っており、時には中学生自ら彼らにも話しかけるなどして、コミュニケーションの実践ができました。
異文化体験・ホームステイ
異文化に触れることで相互理解を深め、国際的な視野を広げることも、この事業の目的の一つです。参加者は、大学のあるホランドや近隣の町を巡り、教会の日曜礼拝への参加やミシガン湖での遊泳など、現地の文化や生活の一端を体験しました。様々な訪問先で現地の人が話しかけてくれたり、文化体験時に顔を出してくれるなど、多くの交流の機会を持つことができました。 プログラムの終盤には、2人1組に分かれ、地域の家庭で2泊のホームステイを体験しました。
木村熊二とホープカレッジについても学習
現地では、木村熊二に関する解説も受けました。かつて木村熊二が洗礼を受けた『ホープ教会』にて、彼がホープカレッジで学ぶことになった経緯やその功績などの足跡を学び、新たな角度から小諸の歴史を知ることができました。学内には、木村熊二の肖像画も飾られています。また、例年宿泊している学生寮『VAN VLECK HALL(ヴァン・ヴレック・ホール)』は、木村熊二が当時住んでいたとされる歴史のある建物です。参加者は、木村熊二と同じ気持ちになって、ミーティングや自習に励みました。
帰国後報告会
帰国後、市長、教育委員、学校関係者などに向けて、プログラムでの成果を参加者から報告しました。スライドで現地での活動の様子を交えながら、それぞれが感じた文化の違い、このプログラムを通じて学んだことなどを発表しました。また、現地での体験と成果のまとめとして、壁新聞を各参加者が作成し、報告会当日と各学校で掲示します。
壁新聞を掲示します!
参加者が作成した壁新聞を、11月1日から市役所1階展示スペースに掲示します。ぜひご覧ください。
(令和元年11月29日まで)
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更新日:2019年09月10日