小諸市長期学校改築計画検討会(平成29年1月~平成30年1月)

 長期学校改築計画検討会では、長期学校改築計画の「たたき台」をつくるため、平成29年1月から、「子どもたちにとって、より望ましい学校の姿とはどうあるべきか」という視点を中心に据え、今後の学校のあり方について研究・検討を行っています。

 検討会では、毎月1回のペースで会議を開き、平成30年1月を目途に「たたき台」を小諸市教育委員会へ提言する予定です。

検討の経過

 児童・生徒数の減少、校舎の老朽化、厳しい財政状況・今後の教育のあり方等を踏まえた「小諸市長期的学校改築計画」を策定するため、計画の基礎となる「たたき台」をつくる「小諸市長期学校改築計画検討会」が始まりました。

第1回

 正副座長の選出のほか、昨年10月5日に開催した市民学習会の資料を基に、児童・生徒数の今後の見込み・校舎の現状・財政状況など、今後の検討において必要となる各データを確認・共有し、今後の会議の進め方について意見交換をしました。

第2回

 各委員より、前回検討会や今後の検討にあたっての感想や意見などを発表しました。

その後、前回の検討内容を受けて、井出副座長より「小諸市で育つ子供たちに込める私たち市民の願い~これからの教育の動向~」と題して、今後の教育の動向やあり方を、小学校長の小林委員より「小学校を中心とした平成元年と比べてみた平成28年度の学校教育の変化の様子」と題して、委員の多くが小中学生であった平成初期との学校教育の違いについて説明がありました。

第3回

 児童・生徒数の減少を踏まえながら、子どもたちにとって望ましい「学校規模」などについて、「ワークショップ形式」で意見交換を行いました。

会議資料

第4回

 前回の検討結果を踏まえ、「子どもにとって大事にしたい学校の条件」と、その実現のための「望ましい学校の規模」について、「ワークショップ形式」で意見交換を行いました。

 第4回の結論としては、「望ましい学校規模」は、「1クラス20~30人前後」、「1学年2~3クラス」となりました。一方で「少ない人数のクラスや小規模校の方が良い子もいるのではないか」という課題も出されました。

会議資料   

第5回

 前回検討した「子どもたちにとって望ましい学校規模」をどのように実現するか、その一つの手法として、近年、全国でも取り組まれている「小中一貫教育」について、その仕組みの確認と、導入されている事例等を踏まえて指摘されている「効果」と「課題」について意見交換をしました。効果としては、「中1ギャップの緩和」や「学びの連続性」などが期待され、課題としては、「人間関係の固定化」や「小学校高学年のリーダーシップの育成機会減少」などを確認しました。7月には、小中一貫教育(義務教育学校)の先進事例である信濃町立信濃小中学校に検討会委員による視察を行います。

第6回

 小中一貫教育の先進事例である佐久穂中学校の教頭先生にお越しいただき、児童生徒の様子や教育面での効果や課題を学習しました。また、「信濃町立信濃小中学校」への視察研修の際の質問事項をまとめました。
小中一貫教育の効果としては、「不登校生徒の減少」「中学校職員が5、6年生の算数、理科、体育の授業に乗り入れ」「全国学力学習状況調査の結果共有」などがあり、課題と思う点としては、「人間関係が上手くいかない場合の継続」「会議の精選や時間帯」などの貴重なお話をいただきました。

第7回

 信濃町小中学校の視察研修に行った感想と小中一貫教育についての意見を発表しました。まだわからないことも多く今後も検討が必要だという意見が多数出ました。

第8回

 中間報告会の開催に向けて、当日の役割分担や発表内容について確認しました。

小諸市長期学校改築計画検討会「中間報告会」を開催しました。

 9月29日(金曜)にステラホールで開催した「中間報告会」には、約80名の方にお集まりいただき、今まで検討会で議論してきた内容について井出副座長より説明いたしました。その報告を受けまして会場の参加者からは「またこのような会は予定しているのか」「とてもわかりやすく良かった。将来の小諸市、将来の子供たちにお金をかけてみてもいいのでは」「地域にとって、という部分をもっと検討していただきたい」など、たくさんのご意見をいただきました。

 また当日回収したアンケートでは、提案した「望ましい規模」について「妥当だと思う」という意見が約80%、「統廃合についてどう思いましたか」という問いについては「すぐにでも」と「将来的には」で約85%を超える結果となりました。

第9回

 中間報告会での意見やアンケートの結果を見ながら、委員の感想を発表しました。

第10回

 前回の振返りと小中一貫教育についてということで、今までこの検討会で決定してきた事項の確認と、小中一貫教育について提言書にどう記載したら良いのかという内容で議論しました。小中一貫教育についてはここでは決定しないほうが良いのではという意見が多数出ました。

第11回

 提言内容の骨格について、案が示され、その案について細かな言い回しまで様々な意見が出されました。

第12回

 前回の提言内容の骨格をもとに作られた提言書(案)を事前に送付し、表記方法や修正点について確認した。

第13回

 最終回のこの日は、修正の終わった提言書について最終の確認を行い、座長は「我々が1年間にわたって研究検討した結果が詰まっています。これを基に引き続き小諸市の教育の進展のためによろしくお願いします。」という言葉のあとに「提言書」として教育長に手渡した。それを受け取った教育長は「大事にしっかり受け止めさせていただきます。全くの白紙から30年、50年先まで見越して様々な議論をしていただいた中の結論ですので、これについて大事な基本設計と考えて市民の皆様にご説明申し上げたいと思います。委員の皆様には本当に感謝申し上げます。ありがとうございました。」と述べ、1年間の検討会を締めくくった。

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更新日:2021年12月27日