飲食店や厨房設備のある施設の方へお願い

グリストラップの定期的な清掃をお願いします

グリストラップとは、厨房からの排水に含まれる油脂分を取り除いて、下水へ流れ込むことを防ぐ設備です。

グリストラップは清掃等の維持管理を適正に行わないと、悪臭や害虫の発生など不衛生になるばかりでなく、下水管の詰まりの原因や下水処理場、また、浄化槽を設置されている場合は浄化槽に悪影響を及ぼす原因にもなります。

定期的に清掃し、適正な維持管理をお願いします。

グリストラップのしくみ

グリストラップは油脂分を取り除く阻集器で、油脂分を分解・処理するものではありません。排水を仕切り板で仕切られた槽内を通すことにより、流れの勢いを止めて滞留時間をとり、排水中の油脂分を浮上・分離し阻集するものです。適切な維持管理が必要で、管理を怠ると様々な問題が起こります。

・グリストラップに溜まった食品ゴミや油脂分を栄養源にする害虫が発生したり、臭気が発生したりします。

・油脂分がグリストラップを越え、排水管や下水道管へ流れ込み、冷え固まることで詰まりを引き起こし、道路上のマンホールから汚水があふれ出たり、逆流を起こしたりしてしまいます。

・浄化槽の場合、濾材の目詰まりを起こし、機能に著しい影響を与えてしまいます。

清掃の目安は

集まった油やごみは、金網やひしゃくで定期的に取り除いてください。

清掃の目安

バスケット=毎日

浮いた油脂類=毎週

底に溜まったごみ=毎月

基本的な目安ですので、使用状況により清掃回数を増やしてください。

定期的に清掃することにより、グリストラップの機能を発揮させることができます。

取り除いた汚泥や油脂類は、産業廃棄物として適正に処理をお願いします。

ばっ気装置はつけないでください

オゾンを使ったり、ばっ気を行うことによって油を分解するという装置は、使うと確かにグリストラップ内がきれいになりますが、この程度で油は分解できるものではなく、これはただ単にグリストラップ内を撹拌して、全て下水道へ流しているだけです。

また、油と混ぜることによって、そのまま排水口へ流せるという油処理剤がありますが、これも界面活性剤の作用により一時的に油と水を混ぜて乳化させているだけで、少しすると分離してもとに戻ってしまいます。これを使うとグリストラップを越えて油が下水道へ流れ出てしまいます。

そのため、これらはグリストラップの機能を失わせ、油を大量に下水道へ流していることと同じになりますので、使わないようにしてください。

この記事に関するお問い合わせ先

建設水道部 下水道課 普及整備係

〒384-8501
長野県小諸市相生町3丁目3番3号
電話:0267-22-1700 ファックス:0267-23-8857
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更新日:2021年01月15日