移住エピソード⑤ 手仕事のスピードで暮らそうよ

公開日 2016年01月06日

最終更新日 2018年02月08日

岡本一道1

 

 

 

 

 

岡本一道さん

Kazumichi Okamoto

 

 

移住先:京都府→小諸市(天池区)

移住年月:1978年

年代:60代

職業:陶工 『天池窯』

 

 

 

 

 

【モットーは 、手仕事のスピードで暮らそうよ】

今でこそ大きくなった「田舎暮らし」の流れですが、岡本さんが移住を考え始めたのは40年ほど前。日本の経済が成長し大量生産・大量消費の時代に突入したころ。まだまだ「田舎暮らし」という言葉自体がないような時代でした。いち早くその必要性を感じて移住し、陶工として天池に窯を設立。ロクロの電源に風力・太陽光発電を利用するなど自然に親しむ生活を楽しみながら作陶を続けています。その生き方は、「ロハス」な生活を求めて移り住む人たちにとってお手本のような存在。アドバイスを求められることも少なくありません。長年、多くの移住者を見守ってきた移住の大先輩です。

 

【小諸に移住したきっかけは?】
使い捨ての時代に疑問を感じていたころ、使うほどに愛着の増す手仕事の素晴らしさに惹かれるようになりました。京都府立陶工訓練校で焼き物の手ほどきを受け、その後の修業を経て、納得のいくものづくりを目指して独立。環境のいいところでのびのびと仕事がしたいという思いから小諸を選びました。当時は高速も新幹線もなかったけれど特急は通っていたし、首都圏脱出組にとって足場が良かった。40年前も今も小諸に来ようする人たちの考え方は基本的に変わっていないのかなと思います。

 

【住んでみていかがですか?】
焼き物は土が凍るとダメなので寒さは大敵です。工房を建てる際、0℃以下にならないように対策をしました。ただ、雪が少なく、日照時間が長い気候風土はいいですね。「陽の当たる坂の町」と呼んでいます。現代的な生活から生じる、さまざまなゆがみを治すにはいい場所だと思います。

 

【工房や自宅はご自分で建てたそうですね】
まずは工房を建て、市営住宅に住んでいましたが、越してきて8年ほどで自宅を建てました。シビアな話ですが、金銭的に保障のあるサラリーマンではないのでメンテナンスフリーで、地域にマッチした木造というのが条件でした。棟上げまでを職人さんにお任せし、その後はコツコツ自分でつくりました。住宅は、1階に住みながら2階を仕上げました。自分で選んだ土地なので、なるべく地元の建材を使いたくて、壁や天井はカラマツを使っています。ちょうど信越本線の枕木をコンクリートに替える時期で、不要になった枕木が安価で売られていました。まだ使えるものに活躍の場を作ってあげたくて、外壁に貼って活かしています。おかげで壁が厚いので、暖かく暮らせています。

 

【移住を希望する方へのメッセージをお願いします】
私は、都会の暮らしよりも“自給的な暮らし”ができることに魅力を感じて陶工になりました。焼き物の伝統も土も無くて寒く、焼き物にとって都合のいいことが一つも無いけれど、4万人が生活しているんだから焼き物屋一人くらい食わせてもらえるだろうと思って小諸を選びました。定年後の人ならまだしも、若い人には生活があるんだから、「この町に来てこうやって生きていきたい」という移住後のシナリオを持っていることが必要でしょう。そういう人が増えることが町の活力にもつながると思います。

 

【情報】

『小諸天池窯』について http://asama-de.com/blog/okamoto/

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