二十五菩薩来迎会

公開日 2013年05月27日

最終更新日 2016年03月31日


 

にじゅうごぼさつらいごうえ
二十五菩薩来迎会

指定項目           

二十五菩薩来迎会

所在地

小諸市平原 十念寺

所有者及び管理者

二十五菩薩来迎保存会

指定年月日

昭和45年3月31日(市重要無形民俗文化財)

指定番号 3-1

概 説

 平原の二十五菩薩来迎会は平安時代中期頃から鎌倉時代初期にかけて、わが国に広がった末法思想に対して、大衆に厭離穢土(おんりえど)、欣求浄土(ごんぐじょうど)を説いた浄土教の宗教活動の一つである、臨終正念による極楽往生の様相を、絵によって示したのが来迎図で、これを実演によって理解させようとしたのが迎講である。

 平原ではこの迎講を二十五菩薩来迎会と呼んでいる。その縁起は明らかでないが、この行事に使用する菩薩面の中に鎌倉末~室町初期の作品が遺っていることから、その頃に縁起をもつと見ることができる。

 来迎会は開始の合図で太鼓の音に合わせ、鳥の面をつけた若者二人が登場し、独特な所作をくり返し道場を一周して帰る。次に天人二人が登場し、道場を静かに一周する。

 しばらく間をおいて紋付袴姿の男が四人登場し、念仏和讃を唱える。念仏につれて二十五の聖衆が、不動明王を先頭に順に来迎する。全菩薩が揃うと正面に向き直り、観音と勢至は阿弥陀如来の左右に進み出て、勢至が念仏行者を両手でささげて観音の持つ蓮台に乗せる。観音と勢至が弥陀の左右にもどって聖衆の列に入ると、太鼓と念仏につれて帰る姿勢になり、裃姿の男を先頭に御堂へ帰る。

 これは娑婆世界に住む念仏行者が弥陀の慈悲にすがって、二十五菩薩の来迎を受け浄土往来を遂げる有様を表わしているのである。

 所要時間は約1時問20分である。

 二十五菩薩来迎会は現在全国的にも稀であり、これに使用する仏面、仏具等は歴史的な価値ばかりでなく、美術的な価値も高い貴重な存在である。

厭離穢土(おんりえど):この世をけがれた世界として厭い離れること。

欣求浄土(ごんぐじょうど):心から喜んで浄土に往生することを願い求めること。

臨終正念:死に臨んで心乱れず往生を信じて疑わないこと。

聖  衆:聖なる人々の意で、多く仏・菩薩などをいう。特に、浄土往生を願う人の臨終に阿弥陀仏と共に来迎する諸菩薩。

菩  薩:まだ、仏陀の位、その域に達していない人をいう。仏陀(覚者)と在俗者との中間あって、人々を導いていく役目を果たしている。

迎  講:阿弥陀如来が諸菩薩衆とともに、臨終を迎えた往生人のもとに来迎し、蓮の台に乗せ浄土へ往生人を伴って帰還するありさまを、実際の人びとによって実演される法会で、これを来迎会、あるいは練供養という。

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