合併処理浄化槽

公開日 2014年03月03日

最終更新日 2014年03月03日

合併処理浄化槽とは


 合併処理浄化槽とは、台所、トイレ、洗面所、風呂場などから出る汚れた水を、それぞれの家できれいにする処理施設です。下水道がなくてもトイレが水洗化され、快適な生活が営まれるだけでなく、家の周りの排水路などへはきれいにされた水が流されるため、地域の環境の改善にもなります。
現在の家庭用の浄化槽は、強化プラスチック製で強度、耐久性もあり、大きさもコンパクトで乗用車1台分のスペースがあれば設置することができます。また、工事も短期間で済み、すぐに使うことができます。
合併処理浄化槽の構造

  1. トイレや台所などから流された汚水は、まず第1槽目の嫌気ろ床槽へ入ります。ここでは、汚水に含まれる固形物を分離し、嫌気性の微生物により有機物を分解します。同じ処理を第2槽でくりかし、接触ばっ気槽へ入ります。
  2. 接触ばっ気槽では、ブロワから空気を送り接触材に付着、増殖した好気性の微生物によりさらに汚水を浄化します。
  3. 浄化された処理水は沈殿槽に入り、汚水を浄化した微生物はかたまりとなって沈殿分離します。
  4. 最後にきれいになった水は消毒槽へ入って消毒され、衛生的に安全な水として放流されます。

合併処理浄化槽の設置について


合併処理浄化槽は、施工、維持管理、使用方法が適正でなければ本来の性能を発揮することができません。そのため、設置をするには法律により届出が義務付けられています。
合併処理浄化槽の設置工事は、長野県知事に登録または届け出ている浄化槽工事業者に依頼をしてください。
浄化槽にはトイレの汚水だけを処理する「単独処理浄化槽」というものもありますが、台所などの雑排水は、そのまま排水路などに流されてしまうため、環境の改善にはならず、現在では設置することはできません。
既に「単独処理浄化槽」を設置されている場合は、すみやかに合併処理浄化槽への変更をお願いします。また、集合処理(公共下水道・農業集落排水)施設へ接続できる場合は、すみやかに接続をお願いします。

浄化槽使用上のルール


 合併処理浄化槽は高度な処理性能を持ち、適正に維持管理がされれば、公共下水道と同等の能力を発揮し、家庭から出る水の汚れの90%以上を取り除くことができます。しかし、維持管理を怠ったり、使い方を誤ると十分に性能を発揮することができず、放流水の水質が悪化したり、悪臭が発生して、逆に生活環境を悪くする原因となってしまいます。


維持管理

  • 保守点検

 浄化槽のいろいろな装置が正しく働いているか点検し、装置や機械の調整・修理、消毒剤の補充や清掃時期の判定等を行います。浄化槽の大きさによって違いますが、家庭用の浄化槽では4ヶ月に1回以上行うことになっています。
 保守点検を行うには、法律で技術上の基準が定められており、専門的な知識が必要となります。専門の業者に依頼して、適正な維持管理に努めましょう。

  • 清掃

 浄化槽に流れ込んだ汚水は、沈殿や浮上といった物理作用と微生物による生物作用できれいになりますが、この過程で必ず汚泥などがたまります。これがたまりすぎると機能に支障をきたし、処理が不十分になったり、悪臭の原因になります。そこで、たまった汚泥を引き抜いたり、中の装置を洗浄したりする必要があります。
 「清掃」とはこのような作業のことで、1年に1回以上行うことになっています。保守点検業者より清掃が必要と判断された場合は、すぐに清掃を依頼するようにしてください。


法定検査
法定検査とは、浄化槽が適正に維持管理され、本来の浄化機能が発揮されているかどうか検査する重要なもので、浄化槽を使い始めて3ヶ月を経過してから5ヶ月以内に行う検査(7条検査)と、その後、毎年1回行う検査(11条検査)があります。
 これは、「浄化槽法」という法律に定められていることから法定検査とよびますが、必ずこの検査を受けなければならないことになっています。長野県では(社)長野県浄化槽協会が行うことになっていますので、必ず受検するようお願いします。


浄化槽の正しい使い方
浄化槽にはたくさんの種類の微生物が多量に棲み付いています。この微生物たちを活発に働かせるためには、微生物が働きやすい環境を整えてやらなければなりません。そのためには次のことに注意をして使用しましょう。

  1. トイレでは、トイレットペーパー以外流さないでください。水に溶けにくい紙や紙おむつ、衛生用品などを流すと詰まりの原因となります。
  2. 台所で調理くずなどはできるだけ回収し、流さないようにしてください。詰まりの原因となるばかりでなく、浄化槽の清掃の頻度も高くなってしまいます。
  3. 使用済みの天ぷら油等は流さないようにしてください。お皿についた油も紙等でふき取ってから洗うようにしましょう。
  4. 洗濯での洗剤の量は、各メーカーの指示量を守ってください。多く入れても汚れ落ちとは無関係ですし、無駄になるばかりでなく、かえって水を汚す原因となります。
  5. 殺虫剤や農薬などの薬品類、灯油などは絶対に流さないでください。微生物が弱ったり、死滅してしまい水をきれいにすることができなくなってしまいます。
  6. ブロワの電源は切らないでください。ブロワは浄化槽内の微生物に空気を送る役目をしています。ブロワを止めてしまうと微生物が弱ったり死滅してしまいますので、電源は切らないようにしてください。
  7. 浄化槽の上部や周辺に、構造物を作らないでください。保守点検や清掃の邪魔になり、適正な管理ができなくなってしまいます。


 使う一人ひとりがルールを守って、上手に使うことを心がけましょう。
 

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